第1回 「ラク」したい?それとも「苦労」したい?
はじめまして! このたび「ビューティーUP]にて連載の一角を担当することになり雨した、小倉義人です。
ボクを既に「知っている」という方もいれば、「知らない」という方もいるでしょう。
どちらの方々にも、この連載を読むことで「小倉義人」を知ると同時に、皆さんのカラダの『本質』や自身が秘めている『カラダの才能』を引き出すキッカケになれれば幸いです。
さて、今回のテーマに戻ります。
日本では、昔から「良薬は口に苦し」という思想が根付いています。
甘えの感情を持って”ラク”することを良しとせず、自分に厳しくストイックに物事に取り組むことこそ『美学』としてきました。
日本の文化は、世界に誇れるほど素晴らしいモノばかりです。
しかし、その中には残念ながら「自己満足」や「自己陶酔」に近い、現代風でいえば「ドМ精神」としか思えないような『非合理的』な考えもあるのは事実です。
たとえば、この「良薬口に苦し」という考えも、まさに『非合理的』な理屈としか言いようがありません。
では質問をしますので、ぜひ頭の中で考察してみてください。
あなたは車を運転して、目的地に向かいます。
目的地までは「2通り」の道程があり、どちらも「同じ時間」に到着するとします。
Aの道は道幅も広く、見通しもよいのでとても運転しやすい。
そして道順も単純で、安心して運転できる。
Bの道は道幅も狭く、見通しも悪いため高度な運転技術が必要。
道順も複雑で、緊張感に満ちた運転になる。
・・・さて、アナタはどちらの道を選びますか?
よほどの”変わり者”でない限りは【A】を選ぶことでしょう。
どうせ『同じ結果』になるなら、ほぼ全員が簡単でラクな方を選択するはず。
もし、この選択を「甘えてる!」なんて指摘されたら、どうでしょう?
『わざわざ、リスクのある【B】を選ぶほうがどうかしてる』
なんて一笑に付すことでしょう。
しかし、これもジャンルが変わると、なぜか【B】を選ぶ人が出てくるのです。
それが、『ダイエット』をはじめとする、カラダに関すること。
日本人は何故かこのジャンルになると、急に『ドM』になってしまう。
運動なんて普段しない人が、運動をはじめたり、、、
食べるのが大好きな人が、食事制限をはじめたり、、、
甘いものが大好きな人が、オヤツを控えたり、、
「辛いほど結果がでる」と思い込み、何かと【規則】をつくって物事に取り組む。
しかし、苦手なことを”無理”にやるから、ほとんどの人が続かない。
続かない努力では、もちろん結果など出るはずもない。
冷静に考えれば「苦手なこと」を続けようとすること事態、おかしな話です。
では、もし『ダイエット(痩身)』なども、前出の《車》の事例が当てはまるとしたら、どうしますか?
同じ結果になるなら、どっちを選ぶ?
A:気楽にできることだけやって、継続できるほどのカンタンな努力をおこなう
B:自分の苦手なこともストイックに取り組み、ストレスを感じながらおこなう
同じ結果になるなら・・・もちろん【A】ですよね?
「そんなことありえない!それなりの努力をしないとカラダは変わらない!」
・・・なんて思う人もいるでしょうが、それはアナタの”考え”が《既存のダイエットに毒されている》証拠です。
それどころか、むしろ、「Aの方が良い結果になる」なんて言われたらどうでしょうか?
それこそ信じられないかもしれませんが、それを可能にするのが、多くのタレントやモデル、そして日本のトップアスリート達が取り入れている『ハビットコントロール』理論です。
「ハビット」とは【=習慣(クセ)】のことを指し、「習慣」とは『日常的に当たり前におこなう事柄』のことを指します。
『ダイエット』は、【規則】として《決まりごと》に基づいて”半強制的”におこなう方法がほとんどですが、『ハビットコントロール』は【習慣】。
各々のやれることで、目的に応じて《ベストなこと》をおこなう方法です。
やれる範囲のことをおこなうだけなので、特にストイックなこともしないで、目的に応じた効果が出る。
最後の質問ですが、、、
『アナタは【ラク】したいですか?それとも【苦労】したいですか?』
ダイエットに苦しんできた人ほど信じられないかと思いますが、この連載では海外も注目する『日本発祥の”特別”なメソッド』を毎回紹介していきます。
次回もお楽しみに!
☆ 小倉義人 ☆
ボディコントロールファクトリー(BCF)代表
2000年より「日本初の芸能界専門パーソナルトレーナー」として数多くのタレントやモデルの体型管理をおこなうとともに、大相撲やボクシング、Jリーグ、プロ野球などの日本を代表するアスリートへの指導をおこなう。医師をはじめとする医療従事者にも師事され、近年は全国各地でセミナー活動も開始。『ハビットコントロール・ダイエット』(マガジンハウス)など著書も多数。
HABIT CONTROL OFFICIAL SITE | 小倉義人のハビットコントロール
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